(出典:Real Sound)
自分の幼少期で覚えてることなんか数える程しかないんだけど、ファミコンのスーパーマリオブラザーズのやりすぎで病院に行ったことは今でもうっすら記憶に残っている。
病名も何歳だったかも記憶にないんだけど、真っ直ぐ歩けなくなったのと、盲腸になった時と同じ麻酔を打たれたのは覚えている。ゲームはほどほどにと幼少期の頃に身をもって体験した。
冒頭から少し重い話になってしまったが、物心がついた頃からマリオとは親友のような存在だった。語り尽くせない程の想い出がある。
天下の任天堂とのタイアップに最初は驚いたが、星野源程の適任者はおそらくいない。またとんでもない作品を創造したもんだ。
目次
星野源がいっぱい
(出典:星野源 – 創造 (Official Video))
今まで数々のMVをみてきたけど、これだけ自身を登場させたMVを他に知らない。最初から最後まで星野源でいっぱい。
目が二つじゃ足りない。天津飯でも無理。グルドでも多分無理。グルドは少しの間時間を止めれるからその能力をこまめに使えば目で追えるか。いや冷静になれ、一時停止機能があったわ。
アイドルグループのMVを全部1人でやってみたみたいな出現率。恒例のダンサーはどうした。
曲調もコロコロ変わる。次のリズムが予想しずらい。
ずっとBダッシュで軽快に進んでると思いきや不意に現れるノコノコくらい予想しずらい。
全て聴き終える頃にはまるでゲームをクリアしたような達成感がある。いやそれはちょっと盛りすぎたか。
調べたらマリオブラザーズの最速攻略記録は4分56.528秒らしい。誰かあと34秒縮めてくれ。ゲームの構成上不可能かとは思うけど頼む。
任天堂へのリスペクト愛
スーパーマリオブラザーズ35周年テーマソング、星野源さんの「創造」は本日配信開始です。#スーパーマリオ35周年https://t.co/tONhP6gxsE
— 任天堂株式会社 (@Nintendo) February 17, 2021
スーパーマリオブラザーズ発売35周年記念としてテレビCMにもなっていたのでこの送像で創造を認知した方も多いだろう。
今さらだが、創造は任天堂のスーパーマリオブラザーズ35周年のテーマソングとして制作された楽曲だ。
とにかくヤバいものをつくりたかったとの宣言通り、創造は我々の想像を遥かに凌駕したと思う。
世代ではない人にとってはマリオがキノコをとって巨大化した時の効果音くらいしか認知できなかったかもしれないが、いたる所に任天堂とゆかりのある効果音が散りばめられている。
かなりの数だし、ネットの任天堂マスターが特定済みだと思うので割愛するが、任天堂と共に歴史を歩んできたユーザーにとってはたまらない曲になっているのは間違いない。
歌詞に関してもそうだ。
任天堂の元社長である岩田聡がユーザーに直接ゲーム情報を届ける配信番組「Nintendo Direct」で使われていた「直接」という言葉や、任天堂が創業初期に販売を行っていた花札やトランプを連想させる歌詞など、任天堂の歴史を感じさせる歌詞も多く散りばめられている。
これだけでも十分なはずなのに、MVも手を抜くことなくリスペクト愛で溢れている。
岩田聡がよくしていた直接のポーズやマリオシリーズで現れるゴール前の階段の再現。
スーパーマリオシリーズやゲームキューブの発売日を表す数字の表記。
もちろん多くは割愛しているが、任天堂の社員でも考察不可能レベルのリスペクトがこの4分22秒に詰まっている。
もしかしたらまだ誰も特定できていない任天堂要素も隠れているのかもしれない。
そう思わせる程、リスペクト愛に溢れた作品だと思う。
タイアップマスター
星野源はタイアップのイメージも強いアーティストだと思うんだけど、どの作品もリスペクト愛が溢れてるし、遊び心がすごい。
(出典:星野源 – ドラえもん (Official Video))
多くの人が記憶に新しいのが多分「ドラえもん」。
今回の創造もそうだけど、どうやって大人の事情を乗り越えてきてるのか本当に謎。こういった言葉や音の権利関係ってそう簡単には乗り越えられないはずなのにさ。
このドラえもんの時期の音楽シーンなんかは本当に星野無双状態だったし、ピークの時期を考えると近年では目立たなくなってきた印象も正直あったんだけど、やっぱこの人はとんでもないアーティストだと改めて思い知った。
こんな作品他に誰が作れるよ。
これからもその唯一無二の想像力で多くの作品を創造していってほしい。
ではまた、ライターのナークでした。