(出典:Real Sound)
東京オリンピックの開催が決まった時に話題となったJAPAN48構想についてはみなさん覚えているだろうか?
開会式をAKB48とその姉妹グループを合わせた精鋭部隊で演出するってやつです。おそらくほとんどの方は忘れてることだと思う。
東京オリンピックの開催が近づいてきた今、改めてあれはどういうことだったのか?どう広まったのか?そのあたりを中心に書いていければと思う。
目次
JAPAN48構想の発端
一体どこから出た情報なのか?
実際になくなってしまった構想だしもう忘れてる方がほとんどだと思う。
話題になったのは2015年、今となっては懐かしいNGT48結成の流れから全国にグループを拡大していくことでJAPAN48構想に繋がったのが発端とされてるみたいだけど、少なくともこれが世にJAPAN48構想が広まった要因にはならない。
最もらしい発端に聞こえるけど、NGT48が結成されたからといってJAPAN48が誕生する理由にはならない。
世に広まった始まりは東スポ(東京スポーツ)。みなさんご存知であろう日本のスポーツ新聞だ。
AKB48グループの選抜メンバーでJAPAN48を結成し、開会式に出演させるプロジェクトが進んでいると報道された。
広まった発端は多分これ。
秋元康が2020年に東京で開催される東京オリンピックを意識した計画だと一部の報道でも流れはしたが、この情報の真意ははっきりいって謎。予想されたものなのか何か確証的な情報があったのかそこらへんは正直よく分からない。
ともあれこれらの報道がきっかけで一気に世間に広まり、メディアでも多くとりあげられた。
当時のAKBの勢いって本当すごかったし秋元康ならそれが可能だと思える現実味もあったんだろう。
一応説明しておくと、JAPAN48構想は東京オリンピックの理事に就任した秋元康が東京オリンピックにむけた計画で、姉妹グループを増やし、その精鋭を集めたJAPAN48というグループをオリンピック用に発足させるといったものだ。
(出典:もしも秋元康が東京オリンピックの開会式をプロデュースしたら)
偶然見つけたけどなんだコレ。まあいいや。
否定派と肯定派
日本国民にとって待ち望んでた世界に注目される大イベント、その開会式をJAPAN48が担うと噂が広まるもんだから必然ネットではこの論争が当時は荒れに荒れていた。
最初に言うと否定派の圧倒的勝利。そこまで言わなくてもと情が湧いてしまう程ボロクソの否定。肯定派のライフはほとんど残っていなかった。
AKB48ファンでさえ否定派が大半という事態。
秋元康が理事に就任して総合統括就任への現実味もあったから阻止したいという焦りもあったんだと思う。
メディア関係でも多数の有名人が否定否定の嵐でボコ殴り状態。
まあしかし肯定派の意見もあるにはあった。
日本のアイドル文化の素晴らしさを強調している意見が目立っていた印象だったが、正直私もあまり覚えていない。それ程否定派が圧倒的だった。
覚えてるのは安倍首相が東南アジア諸国連合(ASEAN)の夕食会でAKB48を好評してたとう話が持ち出されてたということくらい。
各国の首脳や大使の前なので普通なら日本の伝統芸能などをみせる所、まさかのAKB。
生で見るAKBにみんなくぎ付けになるとか好評的なコメントを残してたけど、そりゃ若くて可愛いアイドル集団が目の前に現れたら大人はくぎ付けになるだろうよ。
でもこれ2013年の出来事なんよね。
よっぽど肯定を後押しするネタがなかったんだと思う。
その後、秋元康がJAPAN48構想について「あるわけないだろ」とコメントを残してこの論争は終着したわけだけども、実際どうなんだろうね?
想像以上の劣勢を見て、え?何の話?と後付けしたコメントにもとれるもんね。
最初からない話ならこんなに話題にならなかった気がするし、もっと早い段階で否定してると思っちゃうから。
仮にこの構想が本当で最初は意見を通すつもりだったとしても、この頃にはもうそんな発言できない状況だったし。
本人が否定したからもうこれ以上争う必要はなくなったわけだけども、真相は本人のみぞ知るってやつですね。
総合統括は野村萬斎、総合プランニングチームに椎名林檎
実際に東京2020オリンピック・パラリンピックの開会式、閉会式を演出する総合統括に選ばれたのは狂言師の野村萬斎。
そして音楽パートの助言を行うのは総合プランニングチームの1人に選ばれたシンガーソングライターの椎名林檎。
これで完全に秋元康が直接音楽制作をすることはなくなったというわけだ。
今となっては人気の女性アイドルグループも増えてきて東京オリンピックとか関係なくJAPAN48の結成事態に現実味が薄く感じられれるかもしれないけれど、当時のAKBの勢いはマジですごかったからね。他の女性アイドルグループが息してない程「一強」だった。
まだ記憶に新しい人も多いと思うけどこの話題ももう5年前のことなのか。
(出典:NGT48『青春時計』MUSIC VIDEO / NGT48[公式])
NGT48のデビューシングルが3年前。
過ぎてみれば早いけど、音楽業界の数年って本当すさまじく変化するよね。
ではまた、ライターのナークでした。