(出典:rockinon.com)
人間の感情で一番怖いものは飽きである。
友達が大学時代に気づいてしまった哲学らしい。
言われてみれば確かにそうかもしれない。深い。
長年人間やってれば必ずといっていいほど飽きという感情がついてまわる。気づけば常に新しい何かをハンターハンターのジンばりに探している気がする。
そんな中、長年多くの人に愛されてる国民的なバンドといえばやはりMr.Childrenとスピッツ、ここが真っ先に頭に思いつく。今回はそんな国民的バンド、スピッツをフューチャーしていく。
目次
スピッツ / 遥か
(出典:スピッツ / 遥か)
私が生まれて初めて手にとったCDがこれだった。TSUTAYAでのレンタルだけど。
当時はこの一枚と一緒に借りたaikoのシングルが私のミュージックレパートリーの全てだった。
今となってはスマホ一台でいくらでも音楽を楽しめる時代になったわけだけど、当時を振り返ると本当にすごい時代になったなと思う。
遥かをリピートした回数でいうと国内でもかなり上位に食い込んでるんじゃないかな。寝る前に毎晩かかさず私の部屋からは遥かが流れていた。だって他にレパートリーがないんだもん。はるかという名前だけで好印象になる域まで達していた。
カラオケで初めて歌った時、草野マサムネの音域の広さを実感し、衝撃だったのを覚えている。どっからあんな声出してるんだよって。
それからも期間が空いたりもしているが、定期的にスピッツは聴いている。
私の音楽ライフをスタートさせてくれたアーティストなのもあってか、たまに無性に聴きたくなる時がある。たぶん耳があの安心感を求めたがるんだろう。
変わらない安心感
これだけ長期に渡って活動を続けていれば少なからずの変化があるのは当然なんだけど、変わらない安心感がスピッツにはある。
もちろんあの天性の歌声が一番の要因かもしれないけど、ラジオとかで新曲や初めて聴く曲が流れても誰もが瞬時にスピッツだと分かる。
これって本当にすごいことなんだなと最近思うようになった。
今一番売れてるアーティストって米津玄師やRADWIMPSが思いつくんだけど、例えば数人の友達と車内にいてラジオでこれらのマイナーな曲とかが流れた場合、みなが瞬時に誰が歌ってるかって分からないものらしいんですよ。どうやら。もちろん私は分かるけど。
これ誰?バンプ?いや、これはラッドだよ。みたいなやりとりを今まで何度経験してきたことか。
その点スピッツは歌いだし数秒で誰もが即答。さすが誰もが認める国民的バンドだなって本当実感する瞬間だ。
もちろん全く変化がないわけではないんだけど、見た目やファッション、メロディーの雰囲気などどれをとっても常に変わらない安心感でこれ程の年月を最前線で歩けている唯一のバンドだなって思う。
スピッツの歌詞
そのさわやかな印象とは裏腹に、死とセックスを歌詞のモチーフにしているスピッツ。
スピッツの歌詞って、その一言一言は分かりやすくて難しい言葉を使ったりしてる印象は薄いんだけど、それらを繋ぎ合わせると一気に深くなるというか、歌詞の意図みたいなものが分からなくなる。
気づいたら迷子になってるパターンが多い。
そんなスピッツの歌詞が長年愛され続けてる理由って、「変わらないけど変わるもの」だからだと思うんですよ。
聴いている時期や季節、心境などによって歌詞からうける印象が本当に変わる。
これなんなんですかね??
聴く時々によって全然違う味に変わるから何度でも食べれる。ゆえに飽きがこない。心境という名の味覚の変化がそうさせてるのだろう。歌詞自体は全く変わってはずなのに。
まさに魔法のコトバ。
(出典:スピッツ / 魔法のコトバ)
ではまた、ライターのナークでした。