(出典:HMV&BOOKS)
米津玄師に対するイメージは各々違うだろうけど、近年のヒットソングしか知らない人にとってはやはり正統派のシンガーソングライターのイメージが強めなんじゃないかと思う。
今回話したいのはそんなヒットソングに隠されたシングルのカップリングについて。
もちろん全てじゃないけど、米津玄師のカップリングには音や歌詞が尖りに尖った爆弾が多く隠されてる。
まぁカップリング自体が、自分は好きだけど他人にすすめるのはちょっと・・・といった売れ線から外れた曲が収録されがちだとは思うんだけど、真逆レベルで違う曲が普通に収録されてる。
今回はそんなカップリング曲を中心に色々書いていこうと思う。どうぞ。
目次
サンタマリア/笛吹けども踊らず
(出典:米津玄師 MV「サンタマリア」)
原点にして頂点のような表米津100%の優しさで溢れた曲。
記念すべき1stシングルのこの曲にもちゃんと爆弾は仕掛けられている。
「笛吹けども踊らず」
タイトルの時点で裏米津の匂いがプンプンする。
奇妙な音。個性的な歌い方。
そしてこの曲の後半には歌詞がほとんどない。
これは酒で酔いがまわった泥酔の様子を表現したと記憶してるけど、飲みに行くのが大好きな自身を投影したような一曲。
表題曲からは予想もつかないコンセプト。これ程対象的なシングルは他に知らない。
LOSER/ナンバーナイン/amen
(出典:米津玄師 - LOSER , Kenshi Yonezu)
両A面として発売された5thシングル。
CDのタイトルも「LOSER/ナンバーナイン」となってる通り、ナンバーナインも表題曲として収録されてる一枚。
言ってしまえばこのシングルはこの2曲で十分成立してる。
他に余計な味付けはいらない完成された料理。
なぜここに「amen」を収録した?
完成された料理のトッピングにマヨネーズを添えられたような、そんなジャンキーな一曲。
でもこれが米津玄師。これぞ米津玄師なのだ。
Pale Blue/死神
(出典:米津玄師 - Pale Blue / Kenshi Yonezu)
11thシングルのPale Blue。
このシングルのカップリングである死神。
(出典:米津玄師 - 死神 Kenshi Yonezu - Shinigami)
この死神こそが裏米津を世間に広めた一曲だと思う。
普通なら焦点が当たらないはずだったカップリング。
しかし、MVができたという理由で公開の翌日に朝の情報番組でこの曲が紹介されたのだ。
笑顔で新MVが届いたとアナウンスするアナウンサー。
ちょっと待てっ!!
心の中でそう思った米民は多分少なくない。
ノンタイアップのカップリングがテレビで紹介される程のアーティストと言われれば確かにそうかもしれない。十分納得できる敵なしアーティスト。
案の定、裏米津を知らないであろう出演者はポカンとしてたし、え?こんな曲も歌うの?と多くの人が画面越しになったんじゃないだろうか。
今思ってもあれは軽い放送事故だったと思う。
いかがだっただろうか?
他にもLemonのカップリングであるPaper FlowerやM八七のカップリングであるETAなど色々あるが、個人的に表米津のイメージを変える程の爆弾と言い換えたカップリングを紹介させてもらった感じだ。
あ、表米津と裏米津は伝わりやすいかなと勝手に言ってるだけなので気にしないでください。
ではまた、メロリアンのナークでした。