(出典:YouTube)
TVアニメが公開されてからおよそ26年の時を経てその物語に終止符が打たれたエヴァンゲリオン。
4部作であるエヴァンゲリオン新劇場版「序」が公開されたのが2007年。ラストとなる4作品目の「:||」が公開されたのが2021年。ここだけでおよそ14年のひらきがある。14年て言ったら犬の平均寿命だぞ。
社会現象にもなったこのエヴァンゲリオンという作品だが、この新劇場版ときっては離せないアーティストがいる。宇多田ヒカルだ。
今回はこのエヴァンゲリオンと宇多田ヒカルをテーマに記事を書いていこうと思う。
目次
なぜ宇多田ヒカル?
みなさんご存知であろう平成の歌姫、宇多田ヒカル。
全盛期の活躍を知らない人でも名前くらいは認知してることだろう。
この宇多田ヒカルにエヴァンゲリオンの監督、庵野秀明自ら主題歌をオファーしたというのは有名な話。
簡単に言うと、大のエヴァンゲリオンファンである宇多田ヒカルのインタビューを読んだ際、作品に対する想いを知り、制作スタッフ含めオファーしたという流れだ。
多くの方がご存知の通り、このエヴァンゲリオンという作品はとにかく複雑。
その魅力を語るとなると一度作品に目を通した程度では不可能と言っていい。
そんな作品の制作陣の心を動かした宇多田ヒカル。それだけで作品に対する熱量が伺える。
自分の愛してやまない作品の主題歌を担うのだ。さぞプレッシャーはあったことだろう。
しかし、それ程作品を愛していたからこそ制作陣やファンの心を掴む曲が作れたんだと思う。
過去の作品主題歌
全4部作となるエヴァンゲリオン劇場場「序」「破」「Q」「:||」。
その全ての主題歌を担った宇多田ヒカル。
(出典:Utada Hikaru「Beautiful World」 Directed by Tsurumaki Kazuya)
始まりの「序」の主題歌は「Beautiful World」
続く「破」では「Beautiful World -PLANiTb Acoustica Mix-」が主題歌となった。
Beautiful Worldを日本語にすると美しい世界。もちろん歌詞はエヴァンゲリオンとリンクする部分がとても多く、作品を理解していないとまず書くことができない歌詞になっている。
(出典:宇多田ヒカル - 「桜流し」(ヱヴァQバージョン))
続く「Q」の主題歌である「桜流し」は劇場公開が始まるまで非公開にされていた。
この当時は無期限の活動休止を発表していた宇多田ヒカルだが、熱烈なオファーと作品への想いが重なり桜流しは作られた。もう宇多田ヒカル以外のアーティストは考えられなかっだのだろう。
「Q」に関しては映画館に足を運んだ時のことを今でもよく覚えている。
とにかくパニック状態。え?ん?は?の連続だった。でもこれぞエヴァンゲリオン。そしてそのおよそ8年後、物語は結末を迎えることになる。
「One Last Kiss」MVのテーマは碇ユイ?
エヴァンゲリオンは碇ゲンドウが碇ユイを想う純愛物語といっても過言ではない。
好きの度合いが通常の域を遥かに超えている。
個人的にはこのMVに過去のRADWIMPSの楽曲を差し込んでみたい。
野田洋次郎に負けずとも劣らない恋愛泥酔者、それが碇ゲンドウなのだ。
するとこのMVはこう考察できる。
宇多田ヒカルを碇ユイに重ねていると。
そして撮影しているカメラマンは碇ゲンドウに重ねていると。
このMVは庵野監督も監修している。
多分こう考察するのがおそらく自然。
長年の時を経て、最後に宇多田ヒカルはMVで碇ユイを演じたのだ。
もちろん考察の範囲内だが、エヴァンゲリオン最後の作品。そしてその最後の主題歌。
MVのテーマとしてはこれ以上はないと思う。
ではまた、ライターのナークでした。